アメリカ旅行・生活での防犯注意点

私が初めてアメリカにきたその週に寮内に婦警さんが来て、防犯意識を高めるミーティングが開かれた事がありました。

女子寮だったので女子学生だけだったのですが、「何かしら危険な目にあった事がある人は手を挙げて」という婦警さんの問いかけに、 半数以上が手を上げて自分の体験談を話していました。 アメリカに来たばかりであまり英語力が無かったのでそこまで細かくは聞き取れなかったのですが、 意外な所に落とし穴があるという事をそこでまざまざと知らされたので、それ以来防犯意識は強く持つようになりました。

(その時の話しや、大学で注意された事は留学生の危機管理にまとめてあります)


ここでは自分の周りで見たり聞いたり言われたりした事を混ぜて、アメリカ旅行・生活での防犯注意点をまとめてみました。

旅行であれ、生活するのであれ、大概の犯罪は自分で注意していれば防げるのであまり怖がる必要はありません が、海外にいる時は日本とは違うんだという事を意識するように心がけましょう。

古い警察の看板

荷物の管理

日本はとても安全な国なので荷物を置いて席取りをしたりしますが、アメリカでこれは御法度です。 持ち物はきっちりと自分で所持して管理しましょう。

これは知り合いから聞いた話しですが、レストランで荷物を置きっぱなしにして目を離してしまった所為で置き引きに遭い、 お財布の中にあったクレジットカード、銀行のATM、そして一番問題なのはソーシャルセキュリティカードを取られてしまったそうです。
ソーシャルセキュリティカードはお財布に保管するのはおススメしません。無くすと大変な事になります。 クレジットカードやATMは直ぐに連絡してアカウントを停止してもらい、番号を換えてもらえば被害も少なく済みますが、 (使用されてしまった場合も、手続きを踏めば返却される事が多いです。) ソーシャルセキュリティカードを無くすと何度もアイデンティティセフトに遭う事になってしまいます。 彼女の場合、置き引きにあった後何年も誰かに勝手にクレジットカードを作成され使い込まれ たりして被害に遭い続けていました。

落とし物

アメリカでは日本のように落とし物を警察に届ける、という習慣はありません。(一応、警察や空港などにはにLost&Found なるサービスがある場合もありますが) 運良く良い人に拾われたらその人がLost&Foundに届けてくれたり、郵送で自宅に届けてくれたり、家まで尋ねて来て返してくれたりする事があります。 (実際に運転免許を落とした友達がそういう経験をしました。)落としたら、落とした物が返って来る事はめずらしく 本人の責任で終わってしまうので、持ち物の管理には注意しましょう。

人気の無い場所では周囲の状況を良く見る

観光地や、ショッピングセンターなど人が沢山いるエリアでの犯罪というのは少ないのですが、 少し離れた薄暗い駐車場エリアなどは、日中でも周りの状況に注意して行動しましょう。 犯罪に注意するのは夜か昼かよりも、人が周りにいるかいないかが大切です。 人気のない場所は、昼間でも注意しましょう。人気の無い日中の駐車場での犯罪が時々ニュースになります。 人気の無い所で怪しい人に気づいたら、直ぐにその場を離れましょう。

ある日、バイト先にいた小柄な中国人男性が顔を腫らして濡れタオルで冷やしていた事がありました。 そのバイト先は郊外の安全なエリアのショッピングセンター内にあったのですが、 白昼堂々白人少年に殴られてお財布を取られてしまったそうです。 ちょっとした死角で不意をつかれて襲われてしまったので運が悪いという部分もあるかもしれませんが、 相手はめざとくターゲットや状況を見極めている可能性があります。

大金は持ち歩かない

アメリカはクレジットカード社会です。ちょっとした買い物でもクレジットカードやATMカードで済ませるので、 現金を持ち歩く事は少ないです。小額しか持って歩きません。現金を持ち歩いて旅行する場合は、お金の管理には注意しましょう。
長くアメリカで生活する場合はクレジットカードが必要になる場面が多く、現金を持ち歩いて買い物に行く事も少なくなります。
また、お財布の使い方にも注意しましょう。アメリカではあまり(安全な場所でない限り)財布をむき出しに持ってウロウロするという光景は見かけません。 店内でお財布を出すのは構わないのですが、 バス停で日本人女性達がおもむろに財布を取り出してお金をやり取りしていて、 周りでバスを待っていた人達がびっくりしてそれを凝視している光景を見た事があります。 その女性達はまったくその状況に気づかず、そして何の被害にも遭わず無事でしたが、場合によっては危険行為かもしれません。 お金のやり取りはスムーズに行いましょう。

服装

旅行客は服装で分かります。これは別に日本人に限った事ではないのですが、服装はその人がその国に慣れているか不慣れかを見分ける目安になります。 旅行客をカモにするような犯罪は、服装で相手を見分けてターゲットを絞ってきます。 全ての行程を車で送迎されるような旅行やツアーを組んでいるならそこまで気にしなくても良いと思いますが、 自分で自由に行動する旅行スタイルなら、なるべく現地の人の服装から浮かない格好を心がけましょう。 簡単に言うと、カジュアルな格好なら、旅行客=お金を持っていると思われないと思います。

募金詐欺

今はあまり見かけませんが、国際空港にはよく観光客をターゲットにした募金詐欺などがウロウロしていることがあります。
私も、貧しそうな子供達の写真と日本人の署名や募金した金額が何十人分も記入されたファイルを見せられ、 「この人達は僕の国の貧しい子供達に募金してくれたんだ。君もどう?」と話しかけられた事があります。「現金持ってない」と答えた所、「クレジットカード番号でも良いよ」 とまで言ってきました。 「いや、それは絶対無理」と答えて去りましたが、その後に空港のセキュリティに、「アレは詐欺だから。募金してないよね?」と話しかけられました。 ちゃんとした団体ではなく、個人でやっている募金はそのお金が何処に行くかの保証は無いので、 はっきり「NO」と言いましょう。


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